なぜ子供や赤ちゃんにカイロプラクティックが必要なのか?②新生児 乳児

新生児と乳児のカイロプラクティック

西東京市のトップカイロプラクティックです。今回は「なぜ子供や赤ちゃんにカイロプラクティックが必要なのか?」の2回目のお話しで、新生児と乳児に焦点を絞ってお話しをしたいと思います。新生児や乳児に対するカイロプラクティックにイメージの湧きにくい方もいらっしゃると思いますが、要点を簡単にまとめたいと思います。

新生児や乳児を扱うカイロプラクティックで最も重要なのは観察をするという事になります。赤ちゃんは胎児期に子宮内での環境や出生時のダメージによって特定の歪みのパターンを示す事があります。SOT(仙骨後頭骨テクニック)を理論を構築したディジャネット先生は1979年に「Inverted Hang」という分析方法を発表しました。

「Inverted Hang」とは逆さ吊り、つまり新生児の脚を持って逆さに吊るという分析方法ですが、禁忌も多い分析方法であり当院では視覚的、動的にに認識できる分析方法を用いています。しかし「Inverted Hang」による新生児や乳児の分類法は理にかなっていますので、分析結果は「Inverted Hang」を参考にしています。

新生児の身体の歪みの分類

新生児や乳児の骨格的問題は大きく分けて6つに分けられます。この6つの分類には大人とは異なり、新生児や乳児に見られる特徴的な分類となります。

①頭部の回転

新生児・乳児の頭部が特定方向に常に回転している状態がある場合を示します。特に新生児には「向き癖」があるので、見た目ではどの新生児にも当てはまるのですが、動的な触診をした際に特定方向への過剰な回転や制限を示すことが対象となります。この場合には、新生児・乳児の上部頸椎に問題の中心があることを示します。

一つ補足しますと、いつも同じ方向を向いている向き癖だけでは判断は問題の判断は出来ません。問題は過剰な回転や制限であり、また頭蓋骨の形状から逸脱した向き癖であるかも考慮が必要になります。また向き癖は頭部と頸部の問題だけではなく、全身の連動とも関係してきます。

②頭部が側屈する

これも向き癖の一種とも言えますが、通常は回転を伴いながら側屈し、回転のよりも側屈の過剰や制限を示すことが対象となります。この場合には後頭果の片側での圧縮や頸椎の筋膜の問題が中心であることを示します。当然ながら回転と側屈の両方に制限がある場合もあります。

③頭部が伸展する

頭部が伸展するというのは、大人の動作で言えば天井を見上げる状態で固定され動きの制限を伴うものを示します。この場合には後頭部の圧迫が問題の中心である事を示します。この問題は産道を通過する時の赤ちゃんの頸部の角度が原因であると考えられています。

例えば出生時には赤ちゃんは第1回旋といって顎を引く体勢(屈曲)を取りますが、この屈曲の対義語である伸展の体勢で産道を通過したと考えられます。伸展は頸部にとっては脆弱なポジションであり、頸部の安定性が低い新生児には大きなダメージとなることが考えられます。

④頭部が屈曲する

③とは真逆の動きで屈曲で固定している場合を示します。伸展と異なり屈曲は頸部の安定性は比較的確保されるポジションですが、過剰な屈曲は頸部の自由度を著しく制限します。頸部の制限は頭蓋骨の動きの制限に影響します。新生児の頭蓋骨は柔らかいのは皆さんご存じですが、柔らかい頭蓋骨は脳や脊髄を含む内部構造に影響を及ぼします。

脳や脊髄を包む構造物として硬膜という組織があります。硬膜は頭蓋骨の繋ぎ目を通じて、頭蓋骨の骨膜と連続しています。新生児の頭蓋骨は①~③のどの状態でも硬膜の制限を発生させるのですが、この頭部が屈曲で固定されている状態はより硬膜の制限を発生させる可能性があります。

硬膜は脊髄を覆いながら第2仙椎に強く付着しています。この硬膜の制限は硬膜を介して脊柱を固定化し、今後の成長において脊柱のカーブを制限する、つまり将来的な姿勢の問題に繋がる可能性があります。

⑤身体が回転・側屈する

「Inverted Hang」の際に新生児・乳児が身体を回転・側屈させる動きの事を示します。これは身体にかかるストレスからの回避行動と考えられています。新生児・乳児の動的触診において、身体全体の回旋制限や側屈制限が見られる場合も⑤に属します。この場合には身体の筋膜の制限が問題の中心であると考えられます。

この場合には注意が必要で、身体全体の回転・側屈の制限がどこが起点であるかが重要になります。新生児や乳児の場合、頭蓋骨の捻転の影響による筋膜の制限が多く見られます。

⑥脚の長さが異なる

視覚的に新生児・乳児の脚の長さが異なる場合、基本的には骨盤の不安定性が考えられます。これは胎児期に逆子の期間が長期間に及んだ胎児によく見られる現象です。逆子の場合骨盤に掛かる負荷が大きくなり、また股関節に掛かる負荷の程度によって、骨盤の回転軸が影響を受け脚の長さの違いとなって現れます。

この場合も注意が必要で、脚の長さの違いの原因が骨盤ではなく頸部の問題から発生している場合もあります。脚の長さが異なるが①や②の現象も見られる場合には優先順位として①や②の問題を解決する必要があります。

問題が頸部に集中する新生児・乳児

新生児・乳児の骨格的問題の6つのパターンのお話しをしてきましたが、頸部に関する問題が多い事がお解り頂けると思います。これは前回も触れましたバーストラウマ(出生時外傷)の影響が反映した結果と言えるでしょう。新生児・乳児の骨格的問題は基本的に下行性に進行していきます。

下行性とは神経的に言えば脳から末梢へという事になりますし、骨格的には上部の構造(頭部や頸部)から下部の構造(脊柱や骨盤)に影響が及ぶものという事になります。つまり新生児・乳児のカイロプラクティックケアは、まず最初に、いかに下行性の問題を解消できるかが重要になってきます。

子供のカイロプラクティックに関しては以下の記事もご参考になさって下さい。

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