妊婦さんの骨格が新生児に与える影響

  • 2026年4月14日
  • 2026年4月26日
  • 施術理論
  • 249View
  • 0件

新生児が健康に産まれるには

西東京市のトップカイロプラクティックです。今回は妊婦さんの骨格が新生児に与える影響についてお話ししたいと思います。内容としては私が2020年に行った「バーストラウマと妊婦のアジャスト」、2023年に行った「Birth Process 正軸侵入 不正軸侵」という2つのセミナーの簡単な要約となります。新生児は胎児期~出生過程においてバーストラウマという出生時外傷を被ります。これは生まれながらに新生児に存在する、先天的な骨格的ダメージと言えます。英国のスティーブ・ウィリアムス先生のセミナーによりますと、バーストラウマが発生する要因は以下になります。

胎位異常とは胎児の母胎内でのポジションです。通常は頭を下にした頭位というポジションを取ります。母胎の骨盤の横径に胎児の頭部の前後径を一致させた状態であれば、胎児への負荷が少なく合理的なポジションと言えます。しかし横位や逆子などの場合、スペースを合理的に使うことが出来ず、胎児にとっては負荷の大きなポジションと言えます。横位は斜頸、逆子は骨盤や股関節のバーストラウマのリスクとなります。

双子などの多胎児もスペース的な余裕はなく、負荷が大きくなることは容易に想像できるでしょう。分娩の延長や分娩第2期の延長では胎児に大きな負担が掛かります。

 

スムーズな出産では分娩時間が短いために胎児に掛かる負荷は少なくなりますが、分娩時間の延長は胎児は産道を通過できず負荷が大きくなります。この場合胎児の頸部に負荷が強くかかります。分娩時間の延長は難産となり、鉗子や吸引の必要性が出てきます。

胎位異常や分娩時間の延長は母体のコンディションが強く影響します。胎児が合理的な胎位を取れる骨盤内環境、産道を通過しやすい骨盤内環境。つまりバーストラウマを回避して新生児のダメージを少なくするには、母体の健康状態の良さは重要な要素となります。j実際に難産であった母親の骨格には多くの共通する特徴があります。

複雑な出産プロセス

では簡単に産道について見て行きましょう。

上の図は産道の簡単な図となります。オレンジのラインは恥骨から仙骨上部の仙骨底を結んだラインで産道の入口を示しています。青いラインは恥骨と尾骨先端を結んだラインは産道の出口を示しています。緑のラインは恥骨と坐骨棘を結んだラインで、産道入口と産道出口の中間点になります。

産道入口から出口にかけては、前方にカーブした構造になります。

中間点である坐骨棘は産道の中で最も幅が狭くなります。

オレンジの産道入口にピンクで示した胎児の頭部が下りて来る時、基本的に胎児の頭部の前後径は母体の骨盤の横径に合わせるのが合理的であり、これは正軸侵入と呼ばれ胎児に掛かる負荷は少なくなります。正軸侵入から外れた場合には不正軸侵入と呼ばれ、胎児の負荷のリスクは程度により高くなります。

坐骨棘を通過し産道出口に至る時、産道入口と異なり縦径が長くなります。従って胎児は頭の前後径を母体の骨盤の縦径に合わせる必要があります。これは胎児の頸部の第1回旋と第2回旋という動きによって為されます。この様に胎児が産道を通過するには複雑な通路が存在します。スムーズに通過してバーストラウマのリスクを回避するには母体の骨格的な健康状態は必須になります。

母胎の骨盤のバランスが良い場合と悪い場合で比較して見ましょう。先ずはピンクのラインと紫のラインで示した全体のバランスです。胎児が双方の骨盤にいた場合を想像してみてください。胎児の胎位は左側の骨盤の方が合理的なポジションが取れると容易に想像できるでしょう。左右非対称となる右側の骨盤では難しい胎位を取る事を強いられるでしょう。この母体の骨盤のバランスによる胎位への影響はバーストラウマを発生させる大きな要因と言えます。

次に骨盤入口(オレンジ)、坐骨棘(緑)、骨盤出口(青)で比較して見ましょう。これは見た目でも明らかな様に、バランスの悪い骨盤は各ライン自体が捻じれていて、複雑な産道の通過を更に複雑なものにして分娩時間の延長の可能性が増加します。分娩第2期の延長も加わると、バーストラウマのリスクは高まります。

バーストラウマの強い新生児は将来的に骨格の問題のみならず、運動能力、学習能力にも潜在的な問題を残す可能性が指摘されます。従って出産前から骨格を始めとして母体のコンディションを整える事は、新生児のコンディションを良好な状態にする事に繋がるといえます。産後の骨盤矯正も必要ですが、新生児への影響を考えれば産前がマストです。

Chiropractic Care In Pregnancy    妊婦へのカイロプラクティックケア

 

出産の準備としてカイロプラクティックケアを行うべきであります。仙骨、骨盤、Transverse Fasial Plane(TFP 水平面に存在する硬膜、胸郭、横隔膜、骨盤底)が事前にバランスされていれば、骨盤内部での圧迫を減少させる事ができます。

 

 

TFPは3つのバランスされた三角形から構成されます。下部は左右の股関節と骨盤底を底辺として第3腰椎を頂点とした3角形。中部は第3腰椎から反転して第6肋骨(横隔膜)を逆の底辺とした三角形。上部は胸郭上部(胸骨、鎖骨、第1肋骨、第2肋骨)を底辺として後頭環椎関節を頂点とした三角形になります。バーストラウマの可能性をゼロにする事は不可能ですが、このTFPのバランスが取れた状態は、胎位異常と分娩時間の延長の可能性を大幅に減少します。

TFPのバランスの崩れは骨盤底と横隔膜のバランスが崩れた状態を現し、胎位異常や分娩時間の延長のリスクとなりバーストラウマの発生確率を上昇させてしまいます。

最も深刻なバランスは下部と中部の三角形が押し潰れてしまったTFPのバランスです。簡単に言うと猫背です。捻じれが加わっている場合は更に深刻です。胎児のスペースは減少し胎位異常の可能性は高くなります。また骨盤のバランスの崩れから、分娩時間の延長の可能性も高くなります。

しかしながらこれらのケアは一般的ではありません。と言うのも多くの女性は妊娠3ヶ月ころから始まる筋骨格的な症状に対するケアを探しているからです。妊娠初期にケアを行えばバランスは維持される方向に向かい、骨盤環(仙腸関節 恥骨結合)は安定し横隔膜と骨盤底の適正な緊張は維持されます。

TFPの特定のエリアだけのケアを行うべきではありません。全身へのアプローチが重要です。どのエリアのTFPの歪みも他のエリアのTFPに代償的な歪みを発生させる事を理解しなければなりません。

妊娠期間中のカイロプラクティックケアは妊婦の状態を悪化させるという懐疑的な意見も見られます。しかしFallon先生によると、65人の比較調査を実施した結果、初妊婦の24%に平均的な分娩時間の短縮が見られ、経産婦では39%に分娩時間の短縮が見られたと報告しています。

立位で患者を分析した場合、TFPの組織は身体を水平に横切っています。TFPは硬膜、胸郭(出口)、横隔膜、骨盤底が含まれます。妊婦さんを分析する場合には横隔膜、骨盤底が最も重要です。

 

トップカイロプラクティック

西東京市東町1-6-20

ご予約電話番号 042-422-3003

初診料1000円 施術料5500円

子供のカイロプラクティック
初診料1000円 施術料4000円

休診日 木曜日 日曜日 祝日は不定休