左脳優位の脳を両方使うための左利き
トップカイロプラクティック院長の玉村です。今回は右利きを左利きにしてみたというお話しです。現在5歳も次男の利き手(優先的に使う手)を左手にしたのですが、優位脳、利き目そして利き手という観点からお話ししていきます。
どっち利きは優位脳?
今回のお話しの大前提として「どっち利き」というのは左脳と左脳のどちらの脳が先天的に優位脳であるかに基づく事としています。左脳が優位脳であれば手は右利きに、右脳が優位脳であれば手は左利きになるのが一般的です。これは基本的に脳は身体の反対側を支配する事になるからです。
では先天的な優位脳はどの様にして解るのでしょうか?これは私がアメリカのセミナーでお世話になった英国のジョナサン・ホワット先生の頭蓋骨の形状と利き目の関係性の理論から考える事とします。私はこの理論を基に15年間患者さんの統計を取っていますが、例外は数パーセントありますが、信頼できるデータであると思います。
次男を左利きにする
次男は産まれた時の頭蓋骨の形状は典型的な「左脳優位右利きタイプ」でした。このタイプについては後述します。しかし新生児では利き目がどちらであるかは判断が難しくなります。というのも長男も産まれたときは典型的な「左脳優位右利きタイプ」でしたが、成長過程で「頭蓋骨は左脳優位右利きタイプなのに利き目が左目」というイレギュラーであったからです。ちなみに長男は利き手は右手です。数パーセントの例外がいる訳です。
従って次男を左利きにする計画は「左脳優位の右利きタイプ」の頭蓋骨の形状だけの根拠で若干見切り発車的なところがありました。しかし成長過程において「利き目が右目」というのがはっきりしたので「左脳優位右利きタイプで利き目が右目」というオーソドックスな右利きタイプを左利きにするという事になりました。
なぜ左利きにするのか?
世界全体では右利きが約90%と言われています。日本においても右利き社会で右利きが生活する上では優位性があります。従って生活上は右手を使って左脳優位な生活をすると言っても良いでしょう。
そして左脳優位になる要因として言語中枢が挙げられます。人間は他の動物と異なり高度な言語を使用します。そしてその言語中枢の殆どは左脳に集中しています。
例えば「左脳優位、利き目が右目、利き手が右手」の人は、文字を書く時は左脳で言語を理解して左脳を使って右手で文字を書きます。つまり殆どの工程が左脳で完結することになります。「右脳優位、利き目が左目、利き手が左手」の人はこの工程を左右の脳を使って完結します。従って左利きにすることによって「脳の使用領域」の増加が期待され、次男の脳の発達に将来的なアドバンテージが期待できるという可能性があるからです。
どうやって左利きにするか?
方法は単純です。新生児の頃からおもちゃなどを左手で持たせて、右手で持ったら左手に持たせるという事の繰り返しです。スプーンやフォークを持つ年齢になると明確に次男の意識にも優位性のある左手と非優位性の右手という事を理解できます。ペンを使うようになると右手でも書こうとしますが、その都度左手に持ち替えさせれば左手でペンを使いようになります。
利き手を変えるのは何歳まで可能なのか?
次男は新生児の時から左手を使わせてましたので「左利きにした」というだけで「右利きから左利きに変えた」という過程は通っていません。しかし東京オリンピックの卓球混合ダブルスで金メダルに輝いた水谷隼選手は、卓球を始めたのが5歳で当時は右利きだったそうですが、その後にお父さんの意向で左利きに変えたみたいですので、幼少期ならスムースな移行が可能と言えるでしょう。
当院の患者さんで職場での事故で利き手(右手)の一部を失った人がいます。しかし現在は文字は左手で書く事ができますので、ご本人の努力の賜物だと思いますが脳の可能性からすると成人になってからでも可能ではあると思います。
頭蓋骨のタイプの分類
頭蓋骨のタイプにはスムース(円滑な連続)カップリングとノンスムース(円滑ではない連続)カップリングがあります。今回はスムースカップリングの特徴とイレギュラーパターンについてお話しします。
CCW(反時計回り)スムースカップリング 上の画像は頭蓋骨を上から見たものです。画像上方が前側で、下方が後ろ側になります。これは最もオーソドックスな頭蓋骨のパターンになります。頭蓋骨の右半分が前方へ左半分が後方に位置します。このタイプでは優位脳が左脳になり利き目は右目になります。一般的にこのタイプは利き手が右手になることが殆どです。
このタイプは文字を書く際に右目からの視覚的情報が左脳に入り、言語中枢のある左脳を使い、左脳によって右手を使うという左脳で完結するメカニズムとなります。
次男はCCWスムースカップリングでも利き手が左手です。文字を書く時は視覚的情報は左脳、言語中枢は左脳、右脳により左手を使って文字を書くということになります。従って左右の脳を使う事になります。
長男もCCWスムースカップリングですが利き目が左目というイレギュラーパターンです。文字を書く時に視覚的情報は右脳を経由して左脳の言語中枢へ。左脳により右手を使って文字を書くという工程を辿ります。次男とは異なるパターンで左右の脳を使う事になります。
CW(時計回り)スムースカップリング これは一般的な左利きの頭蓋事のタイプです。頭蓋骨の左半分が前方、右半分が後方になります。文字を書く時は視覚的情報は右脳を経由して左脳の言語中枢へ。右脳を使って左手で文字を書くということになり、左右の脳を情報が行きかってバランス良く脳を使っていると言えるでしょう。
言語中枢はCCWスムースカップリングの場合90%以上が左脳にあり、CWスムースカップリングの場合は80%ほどが左脳にあると言われています。CCWスムースカップリングで利き手が右利きの人よりも左右の脳を使う機会と確率がCWスムースカップリングの人の方が高いと言えるでしょう。
左右の脳を使うメリット
一言で言えば左右の脳の間を行きかう情報量が多くなることによって、脳の使用領域が拡張していくことでしょう。脳の使用領域が拡張するということは、何かの行動を行う時に、より多くの情報を蓄積してより多くの選択肢のパターンを生み出すことができます。これは学習、仕事、スポーツなどにおいて多くの選択肢のパターンから最適なものを選択できることを意味します。
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