相反運動とは
西東京市のトップカイロプラクティックです。今回は腰痛に対して股関節を中心とした相反運動を行う事で症状の改善に繋がるケースについてご紹介致します。これはディジャネット先生の1950年代のテキストの内容を参考にして、マークピック先生からご教授して頂いた理論を軸に、当方が患者様に行っている施術になります。

骨盤の相反運動とは左右の股関節に交互に体重を乗せる運動になります。これにより体重が乗った側は股関節の内転になり、仙腸関節の上部に圧力が加わり、第5腰椎は棘突起が反対側に回転すると考えられます。体重の乗っていない側は股関節が外転になり、仙腸関節の下部に圧力が加わり、第5腰椎は同側に回転すると考えられます。

では簡単に説明して行きます。仮に腰部の左側に問題が発生した場合、筋肉、関節、靭帯の非安定な情報は上行性に右脳へ伝達されます。その場合右脳の機能は低下していきます。

次に右脳がコントロールする左半身は下行性に不安定な状態でコントロールされマイナスのループが生じます。このマイナスのループによって身体のバランスは崩れて症状が発生する状態となります。

このバランスの崩れは身体の3つの三角形のバランスを崩します。NYのシンドリッチ先生のセミナーでは、最下部の三角形は両股関節を底辺として第3腰椎を頂点とした三角形となります。この三角形には股関節、仙腸関節、腰仙関節、大腰筋下部が含まれます。中央の三角形は第3腰椎から反転して第6肋骨を底辺とした逆三角形となります。この三角形には横隔膜、大腰筋上部が含まれます。最上位の三角形は上肢帯、第1第2肋骨を底辺として後頭骨を頂点とした三角形となります。この三角形には僧帽筋、胸鎖乳突筋、斜角筋群、後頭下筋群、後頭環椎関節が含まれます。腰部を含む最下部の三角形がバランスを崩した場合、上部2つの三角形も連動してバランスを崩します。

バランスを崩した場合相反運動に左右差が発生します。左側に問題がある場合、左股関節に体重を掛けると痛みが発生したり可動域の減少が見られます。応用ですが左股関節の位置を変化させると、痛みが減少して可動域が増加するポジションが発見できる場合もあります。

左右の股関節に体重を掛ける相反運動をくり返すと、左右の股関節の可動域が増加すると、仙腸関節と腰仙関節は安定し、安定した情報が左右の脳に伝達されます。相反運動を特定の股関節のポジションで行う事は効果的になります。また第5腰椎をリフトさせる事も相反運動の可動域を増加させる要因になります。

上行性に筋肉、関節、靭帯の安定した情報が脳に伝達されると、下行性に身体を安定させる情報が伝達され、バランスは安定した状態になり症状は回復して行きます。
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