5年前から左肩と首が痛む 40代女性 Uさん
Uさんは3年前に西東京市に転居されてきました。以前にお住まいの場所でもカイロプラクティックの施術を受けていたそうですが、最近になって以前から症状のあった左肩と首の痛みが酷くなってきたので、当院のwebサイトをご覧になって来院されました。
Uさんは子供のころから腰痛があり20代で椎間板ヘルニア、30代で頸部のむち打ち、40代で再び椎間板ヘルニアと身体の不調に悩まされてきたそうです。
特に20代の椎間板ヘルニアは左足の痺れと痛みが強かったそうで、回復までに1年以上かかったそうです。現在はご本人も自覚していますが猫背の姿勢で肩と首が凝り固まっていて、顔を右に向けることはできますが左へ向けると痛みで少ししか向けません。
これは車の運転のときにバックするときに不便だそうで「先生、私の身体ってバランスがバラバラじゃないですか?」とおっしゃいます。
実際に色々と検査をしてみるとバランスがバラバラである要素がたくさん出てきました。例えばUさんは文字は右手で書くいわゆる右利きですが左利きの要素を含んだ身体をしています。
頭蓋骨の全体的な形は左脳優位で右利きとなるパターンの歪み方をしていますが利き目は左目です。これは左脳優位な頭蓋骨の形で右脳が優位というイレギュラーな歪み方になりますね。私の長男もこのパターンです。右脳優位で左利きとなるパターンで利き目が左目の人とは身体全体の歪み方の連動が異なります。
ところで皆さんはなぜ身体が歪むか考えたことがありますか?当院の患者さんにこの質問をすると「普段の姿勢が悪いから」「猫背で勉強してたから」「足首を捻挫したことがあるから」といった回答が返ってきます。
これらのご回答は正解です。しかし後天的要因としてですね。身体が歪むのにはまず先天的要因というのがあります。
先天的要因とは両親からの遺伝要素、胎児期の胎位(どのようにお母さんのお腹の中にいたか)、出産過程の問題などがあります。これらはバーストラウマ(出生時外傷)といわれ出生後の身体の歪みの方向性を決定づける要因になります。つまり現在のカイロプラクティックの国際的な認識として、生まれた時点で身体の歪みの方向性は決定していると考えられています。
さてUさんのお話しに戻りましょう。Uさんの場合神経的には左利きの要素が強いのですが骨格的には右利きの要素が強い傾向にあります。これが意味するところは「どのように歪みが進行するか未知数である」ということです。解りやすいパターンの歪みは解りやすく進行して解りやすく回復します。
この未知数の歪みの進行は通常身体の歪みを複雑なものにします。Uさんが2度の椎間板ヘルニアを起こしたのはこの未知数の歪みの進行の可能性がありますね。
もう1つの特徴は、通常カイロプラクティックの矯正は「1つの矯正が身体全体に影響し連動する」という特徴がありますが、この未知数の身体の歪みの患者さんには「身体全体に影響して連動する」ということが少ししか起こらないということですね。簡単にいうと「なかなか良くならない」ということです。
施術の進め方は対症療法ではなく身体の弱点となっている矯正の優位性の高いところを一つ一つ検査しながら探していかなければなりません。とても時間がかかりますね。何を隠そう私も若干のイレギュラー体質で、若いころは坐骨神経痛で苦しんだ時期が長かったので良く解ります。時間はかかりましたが現在はすっかり回復しています。
Uさんの場合は初回の来院時に症状のある肩と首に矯正の優位性はあまりありませんでした。唯一あったのは内臓起因の第1頸椎の問題です。あとは股関節が主体ですね。
股関節のバランスが取れてくると姿勢が変わってきます。猫背ではなく姿勢が伸びてきます。顔を左に向けるのも出来るようになりますね。
Uさんは現在来院2年目になりますが最初は1ヶ月に2回3ヶ月目からは定期的に1ヶ月に1回の施術を行っています。先天的な複雑な歪みを作る要素はまだ残りますが歪みの程度はかなり改善しています。当初の症状はありません。
なかなか治らない症状の場合Uさんのように先天的に複雑な歪みのパターンを持っているかも知れません。先天的な複雑さに後天的な負荷がかかるので様々な症状と回復の遅さができてしまいます。根気よく施術を行えば回復の兆しは見えてきますね。
トップカイロプラクティック
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