國學院大學まさかのシード落ち! 2020全日本大学駅伝

  • 2020年11月11日
  • 2020年12月6日
  • 雑談
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シード落ちしてもポジティブ分析!箱根は行ける!

こんにちはトップカイロプラクティック院長の玉村です。今回は完全に雑談という事で國學院大學が全日本大学駅伝で、まさかのシード落ちした事についてお話ししたいと思います。そもそも何でカイロプラクティックのWEBサイトで駅伝の話題になるのかと申しますと、私は國學院出身であり陸上ファンでもありまして、特に大学駅伝には並々ならぬ注目をしております。当院では年末になりますと患者様と大学駅伝の話題で盛り上がるのが恒例となっております。

國學院大學の陸上競技部の駅伝について少し触れておきましょう。昨年の2019年度は歴代最強と言われておりまして、Wエースである浦野雄平選手、土方英和選手、そして抜群の安定感を誇る青木祐人選手を中心に出雲駅伝で初優勝を果たしました。そして青山学院大学、東海大学、駒澤大学、東洋大学と共に5強と言われる実力を誇りました。

2019年度の全日本大学駅伝では7位に終わりましたが、今年の正月の箱根駅伝では往路2位総合3位と過去最高の記録を残し強豪校の仲間入りをした事は記憶に新しいですね。この躍進は今振り返れば2011年の箱根駅伝で初シードを獲得した事が起点になっていると考えています

2011年の箱根駅伝は駅伝ファンにとっては伝説の大会です。國學院大學は初シードの掛かった最終10区で日本体育大学、青山学院大学、城西大学と僅差の8~11位争いをしていました。1校がシード落ちとなります。当時1年生のアンカー寺田夏生選手(JR東日本)が残り百数十メートルでスパートするもコースを間違えるというアクシデントを起こしながらも、ゴール直前で城西大学を振り切るという優勝争いよりも白熱したシード争いを繰り広げました

翌年は5区を走った寺田選手に注目が集まり2年連続シードを獲得して話題となりましたね。寺田選手は4年次には主将でエース区間の2区を務め、箱根駅伝での國學院大學の存在を知らしめる象徴となりました。現在強豪校の仲間入りを果たした國學院大學の基礎はここにあると思いますね。

國學院大學のシード落ちは戦力ダウンではない!

さて今回の全日本大学駅伝で國學院大學がシード落ちしてしまった事は悲観すべきなのかについて考えていきましょう。やはり浦野選手、土方選手、青木選手の抜けた穴は大きかったのかとも思われますが、結論からすると悲観すべき事柄は全く無いと考えております。むしろ来年の箱根駅伝での巻き返しが期待できるとも考えております。

まず今回の全日本大学駅伝では9位でシード落ちという結果になりましたが、タイム的には歴代最強と言われた昨年の記録を2分以上も上回り、國學院大學歴代最高記録を打ち立てている事ですね。歴代最高記録をマークしながらもシード落ちというのも前田監督が選手の皆さんに何を語ったのか興味深いですが、駒澤大学と東海大学を筆頭に他大学もレベルを上げてきているという現象が起こっています。

今回の駒澤大学の優勝タイムが昨年よりも2分以上上回っている事からも解ります。つまり今回の國學院大學のシード落ちの原因は戦力ダウンが原因ではないと考えても差し支えありません。歴代最強と言われた昨年よりも逆にチームの総合力はアップしていますので、来年の箱根駅伝では戦略次第では上位に食い込む事も可能であると考えております。ここは前田監督の手腕に期待したい所ですね。

チームの総合力は上昇している!

今回の全日本大学駅伝では8人の選手が走りましたが、歴代最強と言われた昨年のチームと異なる特徴が見えてきます。これは各選手の区間順位を見る事で明らかになります。今年のチームは各選手の区間順位の幅が小さい事が特徴と言えるでしょう。つまり順位を大幅に落とすリスクが少ないと考えられます。

今回区間順位で一番上位なのは1区の島崎慎愛選手の4位ですね。一番下位に付けてしまったのは6区の伊地知賢造選手と8区の殿地琢朗選手の10位です。しかし全ての選手が区間4位から10位の中に集約し最低でもトップ10に入っているところは安定感という意味では強みになるでしょう。今回の全日本大学駅伝は上位14チームは関東の大学なので箱根駅伝の前哨戦と言っても過言ではありませんので、箱根では普通に走ればシード獲得で戦略次第では上位に食い込めるという構図が予測できます。

昨年度の全日本大学駅伝では5区の青木選手が区間1位で7区の茂原大悟選手が区間17位と幅の大きさがありました。昨年は今回1区で区間4位の島崎選手も区間12位、今年のエースである藤木宏太選手も3区で12位でしたので、区間順位から見られるチームの総合力は上昇していると分析できるのではないでしょうか?これが来年の箱根駅伝に期待できる要因であると考えております。では次に今回のエントリーメンバーについて見て行きましょう!

1区島崎慎愛選手(3年)

島崎選手は昨年の全日本大学駅伝で1区でデビューして箱根では6区を任されました。プチ自慢ですが箱根の6区に島崎選手が起用される事は私は想定しておりました。今年の全日本も1区で起用されて区間新をマーク(27分15秒)して昨年(28分17秒)よりも1分以上タイムを短縮しています。今シーズンは5000で自己ベストを更新(14分27秒73)していて好調ですので箱根ではどの区間を走るのかが注目ですね。6区のスペシャリストになるのか、1区でスタートダッシュするのか、エース区間で起用されるのかと幅広い活躍が期待できます。

2区臼井健太選手(4年)

私が個人的に1番期待しているのが臼井選手ですね。1年生の時に箱根の6区でデビューしましたが、その後は2年生の時の全日本1区を最後に残念ながら出場機会に恵まれませんでした。しかし4年生になった今年はいよいよ本領発揮となるでしょう。今年2月にハーフで自己ベスト(1時間3分24秒)をマークして、7月には5000で國學院歴代2位の記録(13分49秒24)を叩きだしています(現在歴代4位)。この5000はハッキリ申し上げまして歴代のエースクラスの実力ですね。10月には10000でも自己ベストを更新(29分04秒20)していますので登り調子なのは間違いないでしょう。今回の全日本では2区を任されましたが区間6位と大健闘ですね。各校のエース級と互角以上に戦える実力を証明しました。

箱根で臼井選手がどの区間で起用されるかが注目ですね。順当であれば往路の2~4区であると思いますが、私は個人的に5区もありなのではないかと思っています。今年の箱根で6区を走った島崎選手が往路で起用される場合には、経験のある6区も考えられますね。今年のチームは3年の木付琳選手が主将ですが4年生が引っ張れる展開になれば間違いなく強いと思いますね。そう言う意味でも臼井選手の活躍が國學院大學の成績を左右すると言っても過言ではないでしょう。

3区中西大翔選手(2年)

2年生にして藤木選手と共にWエースとして活躍しています。昨年の出雲で1年生ながら2区で区間3位という衝撃のデビューをして優勝メンバーにもなりましたね。今年は藤木選手と共に記録を連発しています。7月には5000で國學院歴代1位(13分42秒24)、10月には10000で國學院歴代3位(28分35秒70)の記録を叩きだし間違いなく國學院大學を牽引する存在となりましたね。今年の箱根でも4区で区間3位ですので恐らく来年の箱根でも4区でくるのではないでしょうか?

國學院大學の箱根での成績に一番重要なのが中西大翔選手の活躍ですね。2年生ながら駅伝での成績は抜群ですし安定しています。トラックでの活躍は言うまでもありません。中西大翔選手に期待するのは区間賞と区間新ですね。それくらいのポテンシャルは持ち合わせています。中西大翔選手が区間新を出す活躍が見られれば、総合3位以上も見えてくるのではないでしょうか?双子の兄である唯翔選手とのWの活躍に期待したいところです。

4区河東寛大選手(4年)

河東選手は今年の箱根で8区で区間7位の活躍を見せました。今回の全日本大学駅伝でも区間8位と健闘しました。今年の國學院大學の総合力アップは、同じ4年生の臼井選手と共に河東選手の躍進にあると言っても過言ではありません。今年の4年生は実力はありながらも中々メンバー入りすることが難しかったのですが、最終学年になり欠かせない戦力として進化してきました。

今年の2月には丸亀ハーフで國學院歴代6位(1時間02分28秒)の記録を出しています。タイム的にも各校の有力選手と互角以上に戦える事を証明しましたね。恐らく河東選手は今回の全日本よりも、各区間の距離の長い箱根で更に実力を発揮するものと思われます。箱根では河東選手をどの区間に起用するかがキーポイントになりそうですね。当然往路でも行けますし、復路の9区に起用できればチームとしては安定感に繋がるのではないでしょうか?個人的には河東選手の5区を見てみたいと思いますね。

5区木付琳選手(3年)

木付選手は昨年末あたりから大学駅伝界で注目を集め土方選手から主将を受け継ぎました。昨年の甲佐10マイルでは47分33秒と好成績を残し、箱根では7区で区間11位、丸亀ハーフでは1時間02分42秒の國學院歴代8位の記録を出しています。今回の全日本大学駅伝でも区間6位と健闘しましたね。主将としてチームを牽引している事が解ります。

12月頃に私の國學院大學の箱根のメンバー予想を発表したいと思いますが、木付選手をどの区間で起用するかが非常に悩みます。構想的に往路で勝負をかけるなら3区が適正かと思っています。昨年度で言えば青木選手のポジションですね。とは言え今までの國學院大學は復路が弱点でしたので、木付選手を復路で起用できれば弱点克服にもなると考えられます。しかし来年は間違いなくエースとして活躍しますから往路が濃厚なのではないでしょうか?

6区伊地知賢造選手(1年)

6区は1年生の伊地知賢造選手が駅伝デビューしました。この時期の駅伝デビューは箱根を見据えての新戦力と考えられますので、伊地知選手が箱根のどの区間で起用されるのかに期待がかかります。今回の全日本では順位こそ一つ落としましたが区間10位と健闘しましたね。

今シーズンの伊地知選手は7月に5000で自己ベストの14分13秒67をマークして、10月には10000の初レースで29分38秒99を叩きだしています。この記録だけ見ても1年生ながらメンバー入りに相当すると考えられますか、箱根に向けての大抜擢としますと前田監督の目には記録以上のポテンシャルが見えるのではないでしょうか?

7区藤木宏太選手(3年)

エース区間の7区は國學院大學ファンにとっては不動のエースの藤木選手の出番となりましたね。1年生の時から全ての駅伝で活躍を見せていますし、今年の箱根では2年連続1区を任されて区間2位の好記録で往路2位の立役者となりました。私は藤木選手が勝負をかけた段階では、1位でフィニッシュすると思っておりました。この雪辱はいよいよ来年の箱根で晴らすものと思われます。

今年の藤木選手は記録の連発ですね。7月にはホクレンディスタンスチャレンジ第2戦の10000で國學院歴代1位の28分24秒79を叩きだしたのを皮切りに、第3戦では5000で國學院歴代4位の13分50秒01をマークしています。その後もトラックでの勢いは止まらずに全日本インカレでは10000で日本人3位で6位入賞、10月には5000で國學院歴代2位の13分44秒94まで記録を伸ばし、10000と10マイルでは國學院記録保持者であり5000も國學院歴代2位の記録保持者ですので、現役選手ながら國學院史上最強ランナーと言っても過言ではありません

問題は箱根で藤木選手をどの区間で起用するかですね。3年連続1区で区間新を狙って往路で余裕を作るのも一興ですし、1区島崎選手、2区藤木選手でスタートダッシュから上位に食い込むのも面白いと思います。いずれにせよ期待通りの走りを見せてくれる事は約束されているでしょう。

8区殿地琢朗選手(3年)

アンカーの8区は今年の箱根駅伝総合3位を決めた殿地選手の出番でした。殿地選手といえば箱根の最終10区で5位で襷を受け取りながら1分以上の差を縮めて4校での3位争いを制した勝負強さを持っていますね。2011年の寺田選手の時の最終10区もそうでしたが、10区で4校で争って勝つのは國學院大學のお家芸となってきましたね。寺田選手の時もコースさえ間違えなければ圧勝であったと思います。

私の予想では殿地選手は箱根は10区でくるでしょう。やはり今年の良いイメージを継続したいという思惑は当然あると思います。しかしまだ3年生という事を考慮すると特殊区間、つまり5区のスペシャリストとなって来年を迎えるという選択肢もありますね。そうすれば来年は殿地選手が上りで島崎選手が下りのスペシャリストとして万全の体制が整う訳ですね。

今年の全日本では駒澤大学の田澤選手や東海大学の名取選手、そして東京国際大学のムセンビ選手という怪物クラスの選手がアンカーに顔を揃えましたが彼らは箱根では往路が濃厚でしょう。東京国際大学はヴィンセント選手が再び往路に登場する可能性もあります。そこでアンカー職人の殿地選手が10区を任されれば國學院大學のアドヴァンテージになるのではないかと睨んでおります。いずれにせよ殿地選手は1月2日か3日の最後に登場するのではないでしょうか。

さてカイロプラクティックのWEBサイトでありながら大学駅伝についてお話ししてしまいましたが、当院ではランニングフォームについても詳しく解説して行く予定でありますので、駅伝ファンやランニングファンの皆様にも楽しんで頂けるWEBサイトを作って行きたいと思っております。

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