妊娠・出産とカイロプラクティック その1 産後の骨盤矯正について

  • 2020年8月21日
  • 2020年8月21日
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産後の骨盤矯正って必要ですか?

こんにちはトップカイロプラクティック院長の玉村です。今回は妊婦さん向けのお話しをしたいと思います。私自身4人の子供がおりますし当院でも多くの妊婦さんの患者様を診させて頂いておりますので、個人的見解になりますが妊婦さんのお役に立てれば幸いでございます。

産後の骨盤矯正の時代ではない

さて先ずは産後の骨盤矯正についてお話し致します。結論から申し上げますと産後の骨盤矯正は妊娠出産という一連の流れの中では最も優先順位の低いものになります。誤解の無い様に付け加えますと産後の骨盤矯正は効果的です。しかし現在では産後に骨盤矯正を行うよりも、妊娠中から、更に言いますと妊娠前から骨盤のみならず全身のケアを行う事が主流となっています。その理由を2つお話しします。

産後に骨盤矯正の必要性を考える理由とは何でしょう?恐らく一番多い理由は産後の身体の不調です。当院に見える産後の患者様の多くは腰痛を始めとした身体の不調を問診票に記載されますね。つまり出産後に健康状態が悪化したとも言えるケースが多いという事になります。

しかしながら出産後に骨盤矯正の必要性を感じない方もいらっしゃるのも事実です。この差は何でしょう?当院の施術理論で申し上げますと「適応が少なく耐性が高い妊婦さんと適応が大きく耐性が低い妊婦さんとの差」と言えます。適応とは簡単に言いますと歪みの強さであり、耐性とは負荷に対して耐える事のできる力です。

つまり腰痛を例に考えますと、骨盤矯正の必要性を考える方は元々の「適応の大きく耐性が低い」ために、産後に腰痛が悪化したと言えます。そして元々の耐性が低いので回復しにくいという単純な理由です。

骨盤矯正の必要性を感じない方は元々「適応が少なく耐性が高い」ために、出産という負荷を身体が被っても症候的な状態になりにくいと言えます。仮に症候的な状態になったとしても耐性が高いために回復する力があるという事ですね。

もうお解り頂けたと思いますが、骨盤矯正の必要性を感じないレベルに身体の状態を引き上げておくほうが優先順位としては高い事になります。産後の身体的な不具合を抱えるリスクが圧倒的に違います。当然個人差がありますが、統計的には産後の健康状態を良好に維持できる確率が高くなります。

当院の患者様で今年出産されたTさんは中学生の時から来院されています。最初は腰痛でしたが症状が回復してからは月に1回ほど施術をしていました。大学卒業後はニュージーランドに留学したので年に数回帰国した時に施術し、結婚後は京都にお住まいでしたのでやはり年に数回の施術をしていました。「適応が少なく耐性が高い」状態を維持していた影響もあろうかと思いますが、とても安産で産後に腰痛などの不具合を起こす事はなかったそうです。Tさんの例は来院スパンが16年に及ぶ極端な例ですが、一般的に考えられる産後の骨盤矯正の必要性はありません。これが1つ目の理由です。

赤ちゃん目線で考えてみる

2つ目の理由は産後の骨盤矯正という考え方の目線が母親であるという事です。どういう事かと申しますと妊娠・出産を赤ちゃん目線で考えた場合には、妊娠中や妊娠前に施術を受けるメリットが考えられるからです。つまり赤ちゃんを出来る限り最良の状態で出産できる期待値があるという考え方です。

赤ちゃんの出生時の健康状態はお母さんに委ねられていると言っても過言ではありません。「なぜ身体は歪むのか?歪みのメカニズムの謎に迫る!」でもお話ししましたが、人間の身体の歪みの始まりは遺伝要素とバーストラウマ(出生時外傷)であると考えています。

なぜ身体は歪むのか?歪みのメカニズムの謎に迫る!

 

バーストラウマとは広義に考えますと胎児がお腹にいる期間と胎児が出生時に被る負荷と言えます。赤ちゃんの身体の歪みという点だけで考えても、バーストラウマを回避する主導権を握っているのはお母さんという事になるでしょう。

当院はお子様の患者様が多いのですが、当院のような所に来てみようと言うお子様は小さいながらに複雑な歪みを持っている場合が多いですね。お子様の問診票には出産の状態を記載して頂く箇所があるのですが、難産であった場合や諸事情による帝王切開、吸引分娩、低体重での出生などが多く見られます。つまりスムーズに普通分娩に至らなかったケースが圧倒的に多く見られます。

一つ例を挙げますと当院の患者様でMさんと言う方がいらっしゃいます。初産の時が難産で陣痛が始まってから出産まで2日かかったそうです。社会人の時から腰痛と肩こりがひどかったそうですが、産後に腰痛が悪化したためにお母様のご紹介で来院されました。Mさんの腰痛はそのうち改善しましたが問題はお子さんのNちゃん(2歳)です。

MさんはいつもNちゃんを連れて来院されていましたが、「Nの首が曲がってる」「2歳なのに姿勢が悪い(左に傾いている)」とNちゃんの身体の事を心配されていましたので、毎回Nちゃんも一緒に施術をすることにしました。

Nちゃんの後頭部と第1頸椎(首の一番上の骨)は右側での圧縮が顕著で過去には身体の歪みの中心であった事が伺えます。しかし2歳の時点では骨盤の歪みが身体の歪みの中心となっていました。当院の施術理論で言うとC(収縮)が骨盤であるという事になります。

Nちゃんの骨盤のバランスが取れてくるとC(収縮)は第1頸椎になります。Nちゃんはうつ伏せでは右足が短いのですが、頭の位置を変化させると左足が短くなるという現象が起きます。第1頸椎のバランスが取れると足の長さは均等になります。簡単に書いていますが改善するにはかなりの期間がかかっています。

Mさんは第2子をお望みでしたので腰痛が改善した後も定期的に施術をしていました。2年後に男の子のY君を出産されましたが、とても安産で産後の腰痛もありません。そしてY君はNちゃんとは異なり第1頸椎に見られるバーストラウマの影響と考えられる歪みはありません。似たような例は症例集の「腰が痛すぎて赤ちゃんを抱っこ出来ないんです!」もご覧ください。

腰が痛すぎて赤ちゃんを抱っこできないんです!

第2子だからスムーズに出産できてバーストラウマによる影響も少ないとも考えられますが、継続して施術を行っている患者様が第1子を出産した場合にも安産でバーストラウマの影響が少ない場合がほとんどですので、施術による効果は存在すると考えております。100%バーストラウマの影響がなくなるとは言えませんが、影響が少なくなるという期待値の高さは統計的にありますね。この期待値に価値を見出す事のできる方は施術を受ける意味があります。

Mさんのように第2子出産に向けて骨盤矯正(当院では骨盤だけの矯正は行いません)を受けるということは重要です。この場合には産後の骨盤矯正というよりも第2子出産に向けた投資という意味合いが強くなるので、期待値の高さを実現するための施術となる訳ですね。

産後の骨盤矯正のまとめ

今回は産後の骨盤矯正が妊娠・出産の中で優先順位としては最も低い理由についてお伝えしました。当然ながら産後の骨盤矯正、当院でしたら収縮要素の矯正は、産後の身体の不調にお悩みの方には有効です。しかしながら施術者という立場から考えれば、先ず第1にオススメする事でない事はご理解頂けたと思います。

時代は変化しています。リスクが生じてから行動を起こすのは過去の話です。先行投資を行ってリスクを回避するのが現在の話です。そこには期待値というものにどれだけの価値を見出せるかがポイントになります。腰痛になってから施術に行くのか、腰痛にならないために施術に行くのか、または腰痛になっても早く回復できるために予め施術に行くのかという事になると思います。

産後の不調というリスクを回避できる健康状態を高い状態で維持する、赤ちゃんに掛かるリスクを回避するために母胎の健康状態を高い状態で維持するという事がポイントになりますね。この考え方にご興味を持った方はご来院をお待ちしております。

トップカイロプラクティック

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