姿勢は発達過程で完成する
トップカイロプラクティック院長の玉村です。今回は「姿勢でお悩みではありませんか?」シリーズの第2弾として「姿勢が完成するメカニズム」というお話しです。姿勢を良くする方法を探すのも大切ですが、本来人間の姿勢はどの様に完成していくのか、そして前回お話ししたように「姿勢が悪くなるメカニズム」を通じて悪化していく事を知るのも大切です。
人間は誕生から1年程で立ち上がり歩くようになります。つまり人間特有の2足歩行で生活する基礎が確立しつつあり、立位での姿勢も完成しつつあります。この立位になるという事が姿勢を完成させる過程としては重要になります。そして産まれてから2歳位までが姿勢を形成するのには大切になりますので、今回のお話しはまだ立ち上がらない月齢のお子様がいらっしゃる方にも参考になると思います。
股関節の重要性
では姿勢が完成する上で何が大事であるかと言うと、「股関節の発達過程による変化」が大事になってきます。これは発達過程のステージによって股関節がそのステージに適切な関係性に変化していくと言う事になります。
では新生児の股関節から見ていきましょう。
新生児の股関節は上の画像のピンクの線で示したように外に開いています。これは股関節の外転という動きになり、更に外旋という動きも加わっています。赤ちゃんはこの姿勢で寝ています。この股関節のポジションは股関節にとって安定したポジションになります。まだハイハイも2足歩行もしない赤ちゃんの股関節は、この安定したポジションにあります。
寝返りをするようになってズリ這いをする月齢です。まだ股関節は緑の線のように外転外旋の優位性が高く、腰を持ち上げることが出来ません。股関節が外転外旋から内側に向く動き、つまり内転内旋に転換されると腰を持ち上げる事が可能になります。
もう少し月齢が上がると股関節はピンクの矢印のように内側に動きの優位性が発生し、股関節は内転内旋方向に転換していきます。ハイハイで腰を持ち上げる事もできます。この画像は月齢10ヶ月くらいになります。
この月齢になるとつかまり立ちが出来ますが、まだ完全に股関節が内転内旋に転換していないため、不安定な立位では股関節を外転外旋させて安定性を確保します。
1歳6か月くらいになりますと、ほぼ股関節は内転内旋のポジションが安定してきますので、足が真直ぐな状態でも安定して立つ事ができます。股関節は外転外旋という安定感のあるポジションから内転内旋という機能的なポジションに転換して立位姿勢は完成形に近づきます。個人差はありますが2歳前後で完成形になりますね。
姿勢が完成するメカニズムのまとめ
このように新生児から幼児に発達する過程で股関節は外転外旋から内転内旋に転換し、2足歩行の機能性を確保しながら姿勢は完成していきます。今回は股関節の発達過程について簡単にお話ししましたが、発達過程の骨盤の変化などのお話しもして行きたいと思います。
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